インプロジャパン〜ベーシックコース〜発表会
1.発表会の内容
1)基本情報
2)発表会でのワークの種類
2.発表会を振り返って
3.全体を振り返って
4.これまでを振り返って
1.ワークの内容
1)基本情報
回数:8回目(全8回) 発表会
料金:3610円(一回分)
※28875円が8回分の受講料です
日時:12月23日(水)19:30〜22:00
場所:秋葉原駅周辺
2)発表会でのワークの種類
①ワンワード自己紹介 テーマは【ゆきだるま】
ひとり一言ずつ言葉を繋いでいく。
②名作一分 テーマ【かぐや姫】
名作を一分で完結させる即興劇。
③ワンワードシーン
二人一組で1人の人物となり、計二組、つまり2人の人物同士が、ワンワードをやって関わり合う即興劇。
④シェアドストーリー
1人1文ずつ紡いでいって物語を作る即興劇。
⑤フリーズタッグ
2人が即興劇をする。「フリーズ」と言われたら2人ともストップし一人交代。交代して入った人は、交代する前の人のポーズから入り、一言連想したことを言ってまた即興劇を始める。
⑥スローモーション実況中継
スローモーションで動く人と、その人の動きをみて実況する人と解説する人での即興劇。
⑦フリーシーン
お題をもらって十数分の即興劇。
2.発表会を振り返って
11月からはじまったインプロジャパンのベーシックコースですが、あっという間に発表会となりました。
いままでの集大成と言える日だったなと個人的には思っています。
ひとつひとつ内容を振り返って行きます。
①のワンワード自己紹介ですが、これぞインプロって感じの瞬間がありました。
ゆきだるまが溶け出し、それぞれが身体を冷やすものを連想して紡いでいった中、一人のメンバーが
「ここは敢えて暖房」
と言ったところです。
(なに!?そうきたか)と、内心思いました。
今振り返ると嬉しい瞬間でもあったなと思います。
そういいますのも、ひとつには、自分が予想していない展開へと導いてもらう意外なアイデアをだしてもらったということ。
そしてもうひとつが、そのアイデアを「なんて面白いことを!」と自分が即座に受け入れられたことです。
これまでの稽古の賜物だと思います。稽古を積み重ねていなかったらアイデアをNoと否定していたかもしれません。
Yes andが、ほんの少しだけでも身に付いたのであればいいなと思います。
②の名作一分【かぐや姫】では、メンバーがまず真っ先に飛び出してアイデアを出してくれました。
それから自分が飛び出したのですが、あとはメンバーの皆さんが作ってくれた流れと、一分という制約がもたらす焦りが相まって、考える間もなく身を任せていたところ、あっという間に完結しました。
つくづく思うことなのですが、インプロでは、自分以外のメンバーの関わり合いなどによって見えない力が生まれ、その力に自分は突き動かされているだけという感覚があるのです。
今回もその力に身を任せたような感じでした。
③ワンワードシーン(私抜け回)は、すごいことが起きましたね。
いい意味でルールの外にいったシーンが生まれ、その意外性に驚きました。
ルールがあるからこそ、飛び出すことができる。飛び出すことができるから観客はそれを《当たり前ではないこと》としてみることができ、【意外性】の体験が得られるのだと思います。
過去記事にも記述しましたが、【意外性】の体験って、【面白い】【興味深い】に繋がる体験のひとつだと思うんですよね。
※意外性と予想外の違いは未だにわかってません。
このようなことから、私はルールというものを大切にしたいと思っています。
臨床心理学においてもルールというものはとても大切で、まず面接室(相談室)のルールがあり、この他、社会的なルール、その人個人のルール、そして家族間ルール、会社のルールなど、いろんなルールを想定しながら支援する相手をみています。
ルールがあるからこそみえる相手の部分というものがあるので、支援においてはかなり重要なのです。
余談でした。
④シェアドストーリーは、何とも素敵なお話しになったなぁとやっていて思いました。
メンバー皆が物語にフォーカスをしっかり当てていて、アイデアを受け取り、その上で各々が自然かつユニークなofferをし合っていたが故だと、動画をみて思いました。
やっていても心地が良かったのですが、動画を観ていてもスッと入ってくるストーリだなと感じました。
連想、Yes and、フォーカス、offerなどなど、積み上げてきたものが組み合わさり活きていたと思います。
⑤のフリーズタッグは、我ながら面白おかしくて忘れられません…笑
やっているときは、相手のアイデア、声を丁寧にきいて答えられている感じがあり、どのシーンも心地がよかったのを覚えています。
ただ、動画をみると、自分は結構言葉数が多く、Leaderになりがちな印象を受けました。シーンを自分色に染めがちだと思ったと言ってもよく、Readerになる力が必要だなと思いました。
相手のいい間を奪っている、言葉を急かしている、そんな感じもしたのでこれから数をこなしていく中で検証していきたいと思います。
これまでフリーズタッグを何回かやってきましたが、姿勢を変えるだけでそれに伴ったイメージは自然と連想される、というのはいい学びでした。
身体の記憶
というものがあることを信頼できるようになりましたね。
なので、インプロにおいては姿勢を様々に変え、身体の記憶も頼りにしながらやっていきたいと思います。
⑥スローモーション実況中継では、スローモーションする側だったのですが、難しかった…
以前に解説者側をやったことがあったのですが、今回の発表会でスローモーション側をやってみて、意外と拾われないモーションもあるんだなと感じました。
以前のときも、自分が拾い切れていない相手のモーション、つまりofferがあったんだなと思いを馳せることができました。
相手をよくみて、話すことに夢中にならないこと!よくみれば話すことは自ずとでてくるんだろうなぁ。
⑦最後はフリーシーン。観客の方から『海』というキーワードをいただき、海をテーマに即興劇を行ないました。
自分は海底50mに届かない49mの男になりました笑
動画を振り返ると序盤にYes andができていないなぁと思いました…。敵対している設定であっても基本は忘れないことが大切ですね。
いうなればYes butができていたら敵同士でもうまく関わり合えていたのかもしれないなぁ。
3.全体を振り返って
本当に楽しい時間でした。
みてくれている人がいるというだけで緊張感もすごいあって、これまでのワークにはない状態でのインプロでした。
けれど、これまで学び積み重ねてきた基礎基本というのはでてくるときはスッと出てきて、その瞬間瞬間で「あ、いまYesできた」とか、瞬発的に反応していて「今自分extendしてる」などと感じながらやれていたように思います。
基礎基本が身に付いたようで、それで相手ともしっかり関われたような感覚も生まれて嬉しくもなりました。
しかし、スポーツと同じで継続していかないとこういった基礎基本も忘れてしまうのだと思います。
今の状態を例えるなら、自動車を頭で考えて操作してゆっくり運転できている状態だと思います。
回数をこなして、頭で考えなくても自動車を運転できるよう、危ないときはブレーキを踏めるよう、バック駐車がすんなりできるよう、高速道路にのれるよう、
インプロも、回数をこなして、身体で覚えて、考えるより先に反応できるくらいになりたいですね。
本当に楽しい回でした。
4.これまでを振り返って
コロナウィルスが未だ猛威を振るう中で行なわれた対面式でのインプロワーク。
このようなご時世でありながら、インプロというまだまだ日本においてはマイナーな世界に飛び込んで集ったメンバーは、本当に熱い志を持った方々だったのだと思います。
繊細で優しく暖かく、本当にとても素敵な方々でした。
これまでのワーク中、そして発表会の自分は、本当にみなさんのアイデア、関わりがあったからこそだったと思っています。
たくさんアイデアをくれ、関わってくださって、ありがとうございました。
そしてなにより、
毎回おもしろくも確実にインプロの力の身に付くワークを提供してくださり、
ウィルス感染防止対策のために透明なシートを切り貼りして吊って、消毒用アルコールも至る所において、帰るときもディスタンスに気を配って順番に帰れるようにしてくださったりした、
インプロジャパンの方々に、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
今回の経験を活かし、インプロバイザーを目指し続けます。
今回一緒にワークをしてきたメンバーの方々も、これからも、どうぞよろしくお願い致します。
2021年1月からのベーシックプラスも楽しみだ!(別れの流れだったやないかーい)