インプロジャパン〜ベーシックコース〜part6
1.ワークの内容
1)基本情報
2)ワークの種類
2.ワークを振り返って
3.全体を振り返って
1.ワークの内容
1)基本情報
回数:6回目(全8回)
料金:3610円(一回分)
※28875円が8回分の受講料です
日時:12月9日(水)19:30〜22:00
場所:秋葉原駅周辺
2)ワークの種類
①ポーズ回し ※アクション回し
②形容詞を付けての3拍連想
単語の前に形容詞をつけて行なう連想。
③ジャンル縛りでの連想
指定されたジャンルの中のものを答えていくというもの
④シーンペインティング(?)
複数人で行なうワーク。ある程度指定された空間に、イメージとして見えたものを答えて共有していく。ファシリテーターが途中でextendしたりadvanceしたりする。
⑤しりとり連想
4拍のリズムで、3拍目に連想したもの、4拍目に連想したワードの末尾を取って連想
例:A「1・2・いぬ・ぬるま湯」
B「1・2・さむい・いか」
C「1・2・おすし・シロップ」
⑥Yes and
サンタの家をリフォームするというお題でスタート。
設定した物語に入ったところからYes and。
⑦チャンスゲーム(解決社長)
一人の人がとある会社の社長役。その他の人たちは部下となり、会社に起きた困りごとを社長に報告する。社長は「それはちょうどいい!」といった後、理由をつけて「○○しよう!」と提案する。
⑧1分間名作劇場
1分間で名作をダイジェストするというワーク。
⑨何してるの
何かしらアクションを取りながら一人の人は一言発し、それに関わる形で一人が参加する。その後少しやり取りを交わし、参加した人がどこかのタイミングで「なにしてるの」と訊く。訊かれた人は今取っているアクションと全く違うアクションをしていると答え、そのアクションを参加した人が行ない、はじめの状況に戻り繰り返す。
⑩フリーズタッグ
2.ワークを振り返って
ここ最近の、特に連想のワークでは、時間やルールといった『制限』を感じながら行なうことが増えてきたように思っています。
ゆえにキツさを感じることもありますが、今振り返ってみると感じていいキツさなのかもしれません。
制限がプレッシャーとなることで考えている暇がなくなり、自分でも思ってもみなかったものが出てくる可能性が高くなると感じています。
私としては、できるだけ無意識領域に近いところのものも表に出していける状態をつくっていこうとしているのだろうかなどと、その意図を考えたりしています。
またこれは同時に、突飛なものが表現された場合であっても、受け手側がまずYes andしていける姿勢を培っていくという目的もあるのだろうなぁと思っています。
①のアクション回しは、複数のポーズがあったはずなのに、気付くと同じようなポーズが回っていたりしておかしくなります。どこでそうなるのかはさっぱりわからないのが不思議で面白いですね。
⑥の毎回恒例のYes andですが、どこか難しさを感じるワークになってきています。インプロにおいて、全世界共通で大切にされているというこのYes and。実に奥が深いです。
今回は、advanceばかりになってしまっているので、もう少しextendし、五感で味合ってみてほしいとアドバイスを頂きました。
これまでextendのワークをしてきたとき、ひとつの情報を膨らませていくだけでどんどん自分の中にイメージが湧いて、どんどん前に進む原動力みたいなものが蓄えられるような感じを確かに感じていました。
extendがなくadvance、advanceが続くと、エネルギーがないのに進もうとしている感じで苦しくなるなと実感しました。 相手の方も同じような感覚があったようでした。
丁寧に感じること、味わうことを改めて大切にしていきたいと思いました。
⑦のチャンスゲームですが、解決社長という名前で馴染みがありました。
が、私が思っていた以上にインプロにおいて重要な要素の詰まったワークであることを知りました。
ファシリテーターの方曰く、
「究極のYes and」
であるとのことでした。
全く以てその通りです。
無理難題が押し寄せても「それはちょうどいい」と一言目に肯定的に受け入れてしまうのですから。
そして、そのあとに、ちょうどいいから「〜〜しよう!」と提案するわけなのです。
シンプルですけどこんな究極なことないですね本当に。
このワークによってYes andが身体に染み込めば、何が来てもたじろぐことなく反応していけそうで、インプロにおいて怖いものはなくなるなと思いました。
また、この恐怖心の克服は、他のメンバーが「何を言っても拾ってもらえる」「受け入れてもらえる」という安心感を与えることに繋がり、結果的に他のメンバーの表現を豊かにする可能性をもたらすのではないかと思います。
野球で言えば、変化球も豪速球もなんでもばしっとミットで受け止めてくれ、ワンバウンドした球も必ず身体で止めてくれるといった信頼があるキャッチャーが相手であれば、ピッチャーは臆することなく思い切ってどんな球でも投げれますよね。
キャッチャーはグランド全体、野手の位置、相手の心理など、色々みています。
そう、視野も広いんです。いまここで何が必要かを常に考え、しかしながら直感的でもある。
ああ、なんだか私はインプロ会の名捕手になりたい。
そう思ってきました。
3.全体を振り返って
ワークも終盤です。12月23日の発表日はもう目前です。
これまでやってきたことにインプロの基礎基本が詰まっている。大切なこと、大事なことが詰まっている。
そこを回数重ねて丁寧にやってきた。
車を意識しなくてもあれこれ操作できるようになるまで時間がかかるように、まだまだここをいじるとこう動く、ここをいじるとこう動くといったように、ひとつひとつ意識しながらでないとインプロにおける大切なこと、大事なことができないかもしれません。
ですが、それでも下地がしっかりあるという安心感はあります。
立ち返る場所があるというのは心強いです。
違和感があるときは基礎基本が疎かになってしまっているとき。
違和感が深く沈み込んでしまったときは、言葉で救い上げる。
臨床活動でも同じだ。
ではまた次回