カカオの演劇記録

演劇体験に関する記録です。本とかも紹介していけたらと思います。

インプロジャパン〜ベーシックコース〜part3

1.新メンバー加入

2.ワークの内容

 1)基本情報

 2)ワークの種類

3.ワークを振り返って

4.全体を振り返って

 

 

1.新メンバー加入 

11月頭からはじまったベーシックコースは、参加者メンバー4名でスタートしていました。

 

しかし!熱い志を持った方が、新たにメンバーとして加わることとなりました!

 

ワークを通して感じたことですが、新メンバーの方もすごくいい味を持った方で、これからワークを通して関わる中で、どんなアイデアが出てくるのか、そして自分がそれにどう影響されていくのかがさらに楽しみになりました。

 

 

2.ワークの内容

1)基本情報

回数:3回目(全8回)

料金:3610円(一回分)

         ※28875円が8回分の受講料です

日時:11月18日(水)19:30〜22:00

場所:秋葉原駅周辺

 

2)ワークの種類

①ストレッチ

立ったままできるストレッチ

たったままなのはコロナ対策のためのようです 


②4拍名前回し(なれてきたらスピードアップ)

4拍のリズム。3拍目に自分の名前、4拍目にメンバーの誰かの名前を読んで回していく

 

例:A「1・2・A・D」

  D「1・2・D・B」

  B「1・2・B・C」

 


③ポーズ回し(+負荷あり)

前の人のポーズをそのまま真似して次の人に回していく

慣れてきたら回すポーズを増やす


④3拍連想(+負荷あり)

3拍とって、3拍目に前の人のワードから連想されたワード言う

 

⑤Yes and

お題のみ与えられたところから、ペアで提案し合いながら進んでいく

 

⑥ワンワード(にゃん太)

題名のみ与えられたところから、メンバーでワンワード

お題は「野良猫にゃん太の初恋」

 

⑦ふたりでワンワード

お題のみ与えられて、2人でワンワード

お題は「スキューバダイビング」(だったっけ気がする)

 

⑧サンキューゲーム(+名前つける)

Aのポーズから連想したポーズをBは返し、Aは「サンキュー」といって抜ける

ポーズをとったままのBから連想したポーズをCは返していく

 

慣れてきたら、ポーズを取らない人が、ポーズを取り合っている2人のシーンにどんなところか名前をつける


⑨プレゼントゲーム(3特徴)

AはマイムでBに何かを渡し、渡されたBはパッと連想したものをいう

そのあと、そのものの特徴を3つ言う

 

特徴を挙げるときはそのものをじっくり味わって言ってよい


⑩シーンワンワード

AとBで一人の人物、CとDでもう一人の人物になり、関わる

例:人物1[A「君は」B「優勝」A「できる」]

  人物2[C「世界にも」D「行けそうな」C「気分です!」]

 

 

3.ワークを振り返って

3回目は新メンバーの加入もあってか、これまでの2回分のワークを駆け足で行なっていった感じがしました。

 

しかし、基礎を丁寧にここまでやれるのは自分としてはとてもありがたいですね。この頃明確に意識化できるようになったことがあって、それというのが

 

ワークは複数の要素によって構成されている

 

ということ。

 

どういうことかというと

 

例えばワンワードですが、これはシンプルではありますが

 

・Focus

・受信と送信

・いま、ここにいること

・なにかしようとしないマインド

・失敗という意識からの離脱

・自分、メンバーへの信頼

+ポジティブ、明細化・具体化、検閲をおいておくなど

 

といった要素が含まれていると個人的には思っています。熟練したインプロバイザーならば、もっと構成要素を把握していることと思われます。

 

様々なワークにおける、こういった構成要素の、ひとつひとつを上達させていくことにより、ワークは興味深い面白さを持ったものになっていき、

 

当然、ショーもどんどん面白いものにしていけるのではないかと思うのです。

 

なので私は、基礎基本というか、それ以上分解できないところの要素、スキル獲得・研鑽に時間をしっかりかけたいと考えています。

 

 

スポーツと同じかもしれません。

 

 

例えば、練習しないでいきなりサッカーの試合に出ても、体力がもたないだろうし、ボールをうまく運べないだろうし、パスもうまく受け取れないだろうし、コートを読んでいい位置に動くなんてこともできないと思います。

 

それだとやってる人もみてる人も面白いとは感じないかもしれません。

 

自分もみてる人も面白い試合をするには、【コートを走る体力】【ドリブル】【シュート】【パス】など、いろんなスキルを鍛え上げていくことが必要なんだろうと思います。それぞれ色んな練習方法があることでしょうが、やはり大事にされることというのは、

 

どのスキルにも通底する要素を鍛える練習ではないでしょうか。

 

走り込みや筋力トレーニング、そしてボールに触れることなど。

 

走り込みはコートにいるために必要な体力を作ります。コートにいられないことには技術があっても発揮のしようがありませんからね。そもそも練習自体が困難になりかねないかもしれません。

 

筋力はコートを走るため、ボールを蹴るため、瞬発的な動きを取るため、相手選手に押し負けないため、怪我をしないためなど、本当に何事にも通じますね。

 

ボールに触れることで、感触や重さ、弾力、力を加えたときの反応などを知ることができます。コートでボールを操る際にこういった情報は大事ですよね

 

こういったことを通して身体や感覚を鍛えることで、練習でのパフォーマンスもあがっていくことと思っています。

 

と、説明下手くそですけど、インプロもスポーツも基礎基本、それ以上分解できない要素の鍛錬が、いいプレイヤーになるための土台を作っていくのだろうなぁと思っていると言いたいわけです。

 

はじめからこういえばよかったな

 

②の4拍での名前回しは、「これいい!」と思いました。なにがいいってはじめましての人たちでやって名前覚えやすいところです。何度も名前きいていたら覚えちゃいますよね。

 

③のポーズ回しは、回すポーズが増えると、ただそのまま伝えるだけでいいのに忙しさのあまり正しく伝えられているのかと曖昧になっていき、後半はもはや正しく伝えることにこだわらなくなっていけるのはいいと感じました。

 

正しく伝えられないことが失敗ではないということ、そして、「こうしてやろう」としなくても自然と変わっていくことを体感的に知れるところがいいですね。

 

④の3拍連想もまた数を増やすのですが、このシンプルな追加要素がいい効果を持つんですね…。リズムという制約があることで、とにかく3拍目には、なにかは出すことになります。考えて選んでいる暇がありません。回っている連想がひとつであればなんとなく余裕がまだあるのですが、回す連想を2つに増やすだけで、もう頭でワードを選ぶ余裕がないんです。

 

これは言いたくない、綺麗な言葉を選ぼう、これは言わないようにしよう、さっき言ったから言わない、私らしくないから言わない、自分らしいからこう言おう、変に思われそうだから言わない、こっちの方が面白いだろう。

 

なんて思考のことを固い言葉で

 

検閲

 

なんていいますが、リズムがあって、数が増えて、テンポも増えると、検閲をかける暇がないんですね。

 

検閲という言葉は、精神分析でもっとも有名なフロイトの概念です。そのフロイトの概念に、(努力すれば意識化できる記憶などが貯め込まれている無意識領域のことで)前意識なんていうものもあるのですが、それを含めて人間には、意識、前意識、無意識の領域があると言われます。

 

 

検閲をかける暇がないことで、普段は抑えられている前意識、無意識領域の、いわば普段言わないようにつとめているようなことや、思いもよらない言葉なんかが出てきやすくなっているわけです。

 

検閲がかかっている状態よりも無意識に開かれ、よりボキャブラリーに富んだ状態です。

 

私は自分からどんなワードが出てくるか毎回楽しみでもあります。

 

 

⑨のプレゼントゲームについてですが、パッとイメージした、そのもらったものの特徴を3つ言おうとすると、みるみるイメージがはっきりとみえてくるのがおもしろく感じました。

 

普段からわくイメージというものも、実は意識を向ければ情報はたくさんあって、かなり鮮明なものなのかもしれないなぁと思いました。同時に、いかにイメージを雑にしてしまっているのだろうとも思いました。

 

 

4.全体を振り返って

新たなメンバーも加わり、より創造的なチームになってきたように感じました。その相手だからこそ受ける影響というものがしっかりあって、これからのワークで自分からどんな言動がでてくるかが増して楽しみになってきました。

 

今思い出しましたが、相手としっかりコンタクトをとる(+ノンバーバル)ワークというのもやり、全てにおいての土台になるワークだなと感じました。脚本のある舞台でも必要となる、大切な力を培えるワークだったので、定期的にやっていきたいと思いました。

 

基礎基本、土台をつくる。そんなことにしばらくこだわりたい私なのでした。

本職の方でもいつも基礎基本に立ち返るようにしています。

 

野球選手が素振りを欠かさないように。と思いながら。

 

 

 

それではまた次回