インプロジャパン〜ベーシックコース〜part2
1.ワークの内容
1)基本情報
2)ワークの種類
2.ワークを振り返って
3.全体を振り返って
1.ワークの内容
1)基本情報
回数:2回目(全8回)
料金:3610円(一回分)
※28875円が8回分の受講料です
日時:11月11日(水)19:30〜22:00
場所:秋葉原駅周辺
2)ワークの種類
①ストレッチ
立ったままできるストレッチ
②ポーズの再現
相手のポーズを真似してそのまま次の人に伝える。この日は伝達されるポーズをふたつに増やして行なった
LeaderとReaderについての説明
③ペアでシーンの表現
ペアになって、ファシリテーターの指示するお題を2人で再現する。時間は10秒という制限時間付き
例:鉛筆と消しゴム、サッカーなど
④連想
リズム三拍での連想
例:A「1・2・ネギ」 B「1・2・鍋」という感じ
⑤Yes and
ファシリテーターの提示するミッションに向かって、「はい、そして」と提案し合いながら物語をすすめる。お題は「遺跡を見つけたところからはじまって、最後はハッピーに終わること」
⑥サンキューゲーム
この日のテーマは『ポジティブ』に返していく。Aのポーズから連想したポーズをBは返し、一言。Bの一言に、Aはポジティブに一言返す
⑦フリーズタグ
サンキューゲームの長尺版のイメージ。「フリーズ」と言われたらストップし一人交代
交代した人は交代する前の人のポーズから始める
⑧ワンワード
ペアになって互いに一言で区切ってやりとりをしていく
例:A「今日」B「世界は」A「生まれ」B「変わる」
動きは同じを意識
⑨シーンワンワード(?)
AとBで一人の人物、CとDでもう一人の人物になり、関わる
例:人物1[A「君は」B「優勝」A「できる」]
人物2[C「世界にも」D「行けそうな」C「気分です!」]
2.ワークを振り返って
この日のテーマは『ポジティブ』
これまでインプロのワークを受けた経験から、『ポジティブ』に進めていくことは大切である、というのはわかっていたのですが、いざじっくりやってみると
これがなかなか難しい!
自分としては、知識を付けて自分なりな考えも持ってしまったことによって、より難しく感じたようにも思います。
その考えというのは、インプロにおいて提示・提案することを
『offer』する
なんて言ったりしますが、この『offer』について、感想ではないよなという考えが自分にあるのです。感想は、impressionsやthoughtsです
例えばですが、「珍しい宝石が手に入った」というofferがあったとします。これに対しての受け手のofferとして、
パターン1
「この宝石は珍しいよほんとうに」
パターン2
「うっとりする輝きだ」
パターン3
「まさか本当にあれを盗りにいったのか」
と、あったとしましょう。
パターン1は、そのまま繰り返していますが、なにか続きそうな感じにはなっていない気がします。
パターン2は、何か続く可能性を秘めてはいますが、推進力といいますか、これのみでは先に進む感じではない気がします。受け手に委ねられているという感じではないでしょうか。
パターン3は、「盗りにいった」と気になる言葉が出てきたような気がします。暗に自分たちは盗人であるというofferになっていますね。見る人も2人が盗人であるとわかり状況がよりイメージしやすくなります。また、「あれ」という言葉があることによって、受け手によってどんな経緯が語られようとしているかなんて期待も持てます。
このように、関係性や人物像、状況を明確にしていくような『offer』が、はじめの段階では好ましいものなのかな、なんてことを考えるのです。この点に関しては、いずれ熟達した人からお教えいただきたいものです。
自分の経験やレベルを考慮すると、今は考えないで「とにかくやる」のがいいとも思うんですけどね。
前置きが長くなりました。内容についてです
③では、送信受信の話しで、受信する側の気持ちよさを強く感じました。また、相手にいい時間を与えるというのはこういうことか!と思いました。
小さな子供が野球をするとしましょう。バットを持った子供にお父さんがうちやすい球を投げる。このときのお父さんの、子供がうちやすいところを考えて投げる球が、まさに相手にいい時間を与えるだと思うのです。子供はもちろん打てて嬉しいですよね。
サッカーでも言えますね。アシストを出す選手は、他の選手がゴールを決めれるであろうところを狙います。いいアシストというのは、まさにシュートをうつ選手にとってはいい瞬間・時間になるでしょう。
そんな感じに近い体験をしました。相手にいい時間を与えられるインプロバイザーになりたいですね。
このワークではもうひとつ、述べたいことがあります。
それは、インプロにおける
LeaderとReader
についての説明があったということです。
Leaderは、導く者(シーンを先導する者)
Readerは、読む者(状況を読んでのっかっていく者)
このふたつのリーダーを、シーン中、状況に応じて切り替えてやっていく、
ファシリテーター「それがインプロバイザーなんです!(ニコッ)」
とのことでした。これが行なえるようになるには、周りをよく見ること、そしてノンバーバルな部分での意思疎通が大事であると、深く感じました。
⑤のワークからポジティブというテーマの話しが出ました。前述したように、難しかったですね…。けれど、参加者の方々が本当に魅力的で力量もあり、気持ちのよいofferをくれるので、どんどん展開していきながら楽しくやれました。
⑥からの⑦ですが、今回はいい焦れったさを感じました。自分がやっていても、他のメンバー同士がやっていても、
「その後の展開が気になる!」
と思うものばかりでした。「フリーズ」の指示がなければあの関わり合いは、物語はどうなっていたんだろうなぁとしばらく思っていました。ポジティブな関わり合い、肯定していく関わり合いを意識しただけで、前回のフリーズタグとはがらっと変わった印象でした。
⑧と⑨については、ここで出てきたか!という感じでした。ワンワードを私はシンプルに見過ぎていたかもしれません。シンプルはシンプルなのですが、《興味深い》展開になっていくワンワードを行なえるようになるには、それ以前の鍛錬が必要であると感じました。
今回テーマのポジティブもそうですが、Yes and、身体から入る・身体も使う、相手にいい時間を与える意識など、色んな要素が集約されています。ひとつひとつ鍛えていくことで、インプロ力?は育っていくのかもしれないなぁと思うのでした。
3.全体を振り返って
この日も実りの多いワークになりました。前回やったもので今回もやっているものは、特に大切なことがつまったインプロの基礎基本ワークなのだと思いました。体験からもそうであろうと推察はできます。
インプロ歴10年以上の方がメンバーにいます。ひとりひとりのよいと感じたところを心から口にして下さり、自分にも言葉を下さるので嬉しくなりました。
相手にいい時間を与えるということについて、ワーク以外の時間からも体感的に知るのでした。
休憩時間でかなり濃い内容の話しができるのも、ワークメンバーの特色かもしれないなぁと思っています。
次回が楽しみです。
それでは